株式などの有価証券の扱い
株式などの有価証券の扱い
趣味として株取引を行っているとか、資産として株式を保有しているという人は多いと思います。
株式などの有価証券は相続の対象となるので、どんな銘柄を何株保有しているかをまず調査する必要があります。相続人が複数いる場合には遺産分割協議を行って配分について決めないうちは、勝手に売却するようなことはできません。
最近、気を付けたいのはインターネットを使って株取引を行っている場合です。手元に紙の書類などがないので、保有している証券口座などを家族が全く知らないということもあります。
手がかりがないと故人がどんな株を持っているのか調べるのも難しいですし、IDやパスワードが分からなくてログインできないということも多いです。内緒で株取引を行っている場合などは、有価証券を保有していることに気が付かないこともあります。
証券口座や銘柄などが判明した後は、相続人の口座に振り替えることになります。売却する場合でも、一旦誰かの名義に変更してから売却する必要があります。
相続を行う目的と、そのメリットとは一体何か
相続とは一体どのような目的で行われているのかを、詳しく分からないという人も多いです。ではその目的とメリットとは何かを詳しく見ていきましょう。
まず一般的に人が亡くなると、残された家族や親族は死亡届を役所に出したり、葬儀の手続を行ったりして非常に忙しいです。また大切な家族が亡くなったという大きな喪失感や悲しみから、しばらくの間何もする気にならないという状態になる人も少なくありません。
そこで役に立つのが相続です。面倒で手間がかかり複雑な相続ですが、事務手続きを終わらせれば、故人との別れにも気持ちの上でも形の上でも一区切りつける事が出来ます。これがないといつまでも喪失感や悲しみから抜け出す事は出来ません。
こうして正式に相続をする事で、財産問題で親族同士が争う事も未然に防ぐ事が出来ます。その結果、残された人達も心身共に普段の生活に戻る事が出来、残された資産を分配する事で親族の生活の安定にもつながるというのがメリットです。